『血管の分化』一部を解明

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今回の研究は、京都大iSP細胞研究所の山下十教授の開発したES細胞が内皮細胞に分化する細胞について、内皮細胞増殖因子(VEGF)刺激直後、分化前、分化途中、分化決定後のRNAとヒストンを収集し、東京大先端科学技術研究センターの次世代高速シーケンサーですべてのゲノムとエピゲノムの変化を解析した。

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復興へ向けて益城町と連携

熊本大は4月12日、益城町の震災からの復興に寄与する目的で益城町と包括的連携協定を結んだ。同大は、これまでも、被害の大きかった益城町に対して災害復旧支援活動や調査活動、被災者支援活動などに取り組んできた。昨年10月に開設した「ましきラボ」(=写真)を拠点に、勉強会や交流企画などを実施し、市民と行政を結びつける役割を果たしている。

今回の協定により、さらに緊密な連携を進め、都市計画や防災、生活再建といった長期的な課題の解決に取り組むという。益城町は、生活の再建をはじめ、復興に向けたまちづくりにまだ多くの時間がかかるとみており、熊本大の防災や都市計画などの専門知識を活用し、産業復興や被災記録などにも力を注ぐものと見られる。

「卒業展」と「同窓会展」

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卒業制作展は同科が毎年開催しているもので、3月4日には、論文発表会も行われた。学部の部では、岩田美月さんと川上雅子さんが発表。修士の部では、村井弘夢さんと西岡功喜産が論文の発表を行った。同窓会展との同時開催は初めてで、多くの卒業生も来場し、交流を深めていた。

熊薬×再春館=新商品!?

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今回設置される共同講座は、今年1月に文部科学省に採択された「地域科学技術実証拠点整備事業」の一環として新設される自然共生型産業イノベーションセンターと連携する予定。同センターは、再春館製薬所のほか、平田機工、河合興産、えがおなど、県内の企業と共同で事業を進めている。

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『九州の減災教育』の拠点

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「MRI検査」より安全に

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世界でもっともMRI装置の普及台数が人口当たり最多の日本。被験者が体内に医療機器を留置している場合、体内の医療機器とMRI装置により事故を引き起こす可能性があるという。条件が合えば、医療機器を体内に持った状態でMRI検査を受けることができる装置も出てきている。

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”老化を防ぐ酵素” 発見

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研究を行ったのは、熊本大発生医学研究所で細胞医学分野の中尾教授と同大大学院医学教育部博士課程を修了した田中博研究員。2人は、網羅的な遺伝子解析を行うことによって、細胞の老化を制御する酵素とそのしくみを初めて解明した。この研究グループは、SETD8が減少すると細胞内の核小体とミトコンドリアに関わる遺伝子の働きが活発化し、タンパク質合成とエネルギー産生が増加することを突き止めた。一連の細胞老化に関するメカニズムを解明したことで、老化の制御法が開発されることが期待される。

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