「熊大マグネシウム」が製品化へ

アルミ製品製造を手がける不二ライトメタル(熊本県玉名郡長洲町=写真)が2月9日、熊本大が開発した次世代合金「KUMADAIマグネシウム合金(熊大Mg)」を加工する専用工場を世界で初めて設置することを発表した。専用工場は2011年度中の稼動を目指す。

不二ライトメタルは熊本大と連携して熊大Mgの事業化を推進。昨年1月から、熊大Mgを使った子ども向け股関節矯正用装具を試作、実用化に取り組んできた。


熊大Mgは従来のアルミニウム合金やマグネシウム合金よりも軽く、強度が高いなどの特徴がある。同社の開発した子ども向け股関節矯正用装具も従来の装置より約3割軽量化でき、利用者の負担軽減につながったという。

熊大Mgの専用工場は同社の本社敷地内に建設し、既設工場も一部増設する予定。専用工場の完成後は、熊大Mgをさまざまな形状に加工できる体制づくりを進め、顧客からの試作要望にも応えていくという。

また、2月1日付けで同社内に新規事業統括部も新設し、その下にマグネシウム合金グループを設置した。熊大Mgを自動車部品などの輸送機器や医療分野、産業分野などに素材として供給するとともに、自社製品の開発にも取り組む方針だ。

同社は、熊大Mgの加工技術の習得や実用化への取り組みが評価され、熊本県工業連合会の2010年度熊本県工業大賞にも選ばれている。

(熊本人財新聞第8号 file No.3に掲載)