人形劇サークル「青い鳥」 高本晃希くん

熊本大には約半世紀という伝統を持つ人形劇サークルがある。「青い鳥」である。今回は、青い鳥で会長を務める教育学部3年の高本晃希(たかもと・こうき)くんに話を聞いた。

「青い鳥」は人形劇や紙芝居を通して、子どもたちに夢や希望、喜びを与えているサークルだ。今年で49年の伝統があり、歴史も古い。

現在、メンバーは新入生を合わせて30人以上。主な活動は、1年間を通して作る「年間劇」の公演のほか、年数回にわたる劇の公演、夏休みを利用した小学校の巡回公演など。また、最近では地域の公民館などから依頼を受けて人形劇の公演を行う機会も増えてきた。それら人形劇の脚本や人形の制作、音響、演出などはすべて自分たちで手がけているという。

劇づくりでもっとも意識するのは「子どもたちが楽しめるかどうか」。劇のストーリーはもちろん、劇の途中に体を動かすような工夫を取り入れることで、子どもたちに飽きさせないようにしている。また、劇の内容が視覚的にも伝わるように、細かいところまでこだわって作り込むという。

高本くんが青い鳥に入ったのは、将来学校の教師になるため、子どもたちと触れ合う活動をしたかったからだという。最初は、今の子どもたちに対して「ゲームばかりやっているのでは」というイメージだったが、実際に触れ合ってみると、意外にも劇を楽しんでくれ、「自分が子どものころと何ら変わらない」と感じたそうだ。また、活動を通して、今の子どもたちの好きなことがいろいろとわかるのも、いい刺激になっているという。

人形劇を作る上で苦労した点は人形の制作だという。最初は裁縫が苦手で作るのが大変だったそうだ。人形は一体作るのに1か月半ほどかかる。しかし、手間をかけた分だけ、子どもたちの笑顔を見るのがうれしく、公演が成功したときの喜びも大きいという。

今年1年間は、サークルの会長としてメンバーを引っ張っていく立場になった高本くん。「サークルのみんなと子どもたちを楽しめることを一丸となってやっていきたい」と話す。

将来、小学校の教師を目指している高本くんは、「子どもたちと一緒に遊び、一緒に成長できる先生になりたい」と語る。青い鳥での経験がきっと、これからの人生に大きく役立っていくことだろう。