熊本大硬式野球部 宮木俊くん

今年、熊本四大学野球春季リーグで善戦した熊本大の硬式野球部。惜しくもリーグ制覇はできなかったが、次につながる大きな一歩になった。今回は野球部主将を務める工学部3年の宮木俊(みやき・しゅん)くんを紹介したい。

日光が照りつけるグラウンドで一生懸命汗を流す野球部の部員たち。その中でひときわチーム全体に意識を配りながら練習しているのが、主将の宮木くん。現在、工学部社会環境工学科3年生だ。

部員は約30人。週に5回、熊本大の大江グラウンドで練習をしている。「楽しんで勝つ」がチームのスローガン。特に今年は、経験豊富で安定感のある3年生のエースを中心に、「守り勝つ野球」で戦っている。

今年4月に開催された熊本四大学野球春季リーグでは、強豪の東海大相手に完封勝ちや2点リードされてからの逆転勝ちを収めるなど、粘り強い野球を見せた。終盤は東海大、崇城大と勝率で並び、順位決定戦までもつれ込んだが、最後は執念及ばず。両校に敗れ、惜しくも3位になり、九州大会出場はならなかった。

宮木くんは「負けたのは悔しいですけど、自分たちの野球が通じることがわかったので、これからもっと上を目指せるはずです」と春季リーグを終えての感想を語った。

熊本大は熊本四大学野球リーグの中で、唯一の国立大。選手層の厚さや体格の差、練習時間など、どれをとっても私立大には劣る。しかし、その分、短い時間でも効率的に練習することを心がけているという。

「今までのチームは守備とバッティングを五分五分でやっていましたが、今年度の新しいチームになって、まずは守備を固めて点を取られないチームにすることにしました。ボールを取る練習量は昨年の3、4倍になり、その分ボールを打つ数は減りましたが、素振りを昨年の2倍ほどやっています」と話す。

熊本大の野球部は、とにかく野球好きが多い。宮木くんもまた、野球大好きな人間の一人だ。小学校3年のときから野球を続けてきたという宮木くんは、「小さいときから、とにかく野球を楽しもうという気持ちでやってきました。そうすると、どんなにきつい練習でも楽しんでやろうと思えましたし、実際楽しかったですね」と話す。

今後の目標は、秋季のリーグ制覇と九州大会への出場だ。そして、目指すは、全国大会が開かれる、憧れの神宮球場。熊本大硬式野球部の挑戦はこれからも続く。