0円キャンプスクール 山根亮子さん

今回は、東日本大震災後、福島の子どもたちを熊本に招く「0円キャンプスクール」に取り組む熊本大大学院の山根亮子(やまね・りょうこ)さんを紹介したい。

福島第一原発事故後、自由に外で遊べない福島の子どもたちを熊本に招待し、滞在費ゼロ円で一緒に遊ぶ「0円キャンプスクール」。山根亮子さんは現在、事務局の一員として活動する。

0円キャンプスクールは三・一一東日本大震災の直後に開始。これまで4回開催し、毎回15―40人の子どもたちが参加してきた。山根さんは今年の春、初めてキャンプに参加した。

山根さんが活動にかかわるきっかけとなったのは、昨年7月に起きた九州北部豪雨の被災地ボランティアに行ったことだ。その中で、0円キャンプスクールの運営を担うNPO法人青年協議会と出会い、同年10月に開催された祭り「みずあかり」で、〇円キャンプスクールで活動する同世代のメンバーとも出会った。そのメンバーと互いの悩みを語り合う中で、一緒にやってみようと思ったのだという。

「最初は、どんな子どもたちが来るんだろうと思いました」と山根さんは打ち明ける。実は山根さん、子どもと接することがもともと苦手だったという。

しかし、福島の子どもたちとの心の交流を重ねることを通して、「私が好きな熊本の地域で遊ぶ子どもたちの姿が見たい、一緒に時間を共有したい。そう思えるようになりました」と語る。

山根さんは、東日本大震災や原発事故を通して、物の見方や考え方が変わったという。「これまで環境問題や社会問題は、私が動いても何も変わらないし、私が起こした問題ではないと思っていました。しかし、これから何十年も生きていくときに、ただ自分や家族のためだけに生きるのではなく、周囲の環境や社会全体を見つめることが大事だと気づかされました」と言う。

将来は、結婚して子どもをたくさん産み、自然が豊かな場所で暮らしたいという山根さん。ここでの体験が、これからの人生の大きな財産になることだろう。

 

▼お知らせ

0円キャンプスクールは皆様の募金によって福島の子どもたちの滞在費をまかなっています。ご協力をお願いいたします。

振込先 三菱東京UFJ銀行 青山通り支店 (普)0132952

名義 NPO法人青年協議会 代表理事 上村剛(ウエムラ ツヨシ)