熊本大体育会ボート部 徳永駿くん

夏目漱石が顧問を務めたことで知られる熊本大体育会ボート部は、江津湖で練習を重ねている。今回は、そのボート部の主将を務める工学部3年の徳永駿(とくなが・しゅん)くんに話を聞いた。

体育会ボート部は、江津湖で練習を重ねている。平日は朝5時から土日は朝7時から練習に励む。

小学から高校までサッカーをしていたという徳永君は、大学で最初に声をかけられたボート部の先輩の雰囲気にひかれて試乗会に参加した。「エイト」と呼ばれる8人乗りのボートに当時の新入生4人、先輩4人で初めて乗り、ボートを漕いだ。終盤になると先輩たちが漕ぐボートのスピードに圧倒されたという徳永君は、感動を胸に入部を決めた。

その夏、先輩たちがインカレに参戦する中で、新入生は「オックスフォード盾レガッタ」と呼ばれる大会に参戦した。1年生中心のチームで準決勝に進出。ボートの楽しさを味わうことができた。

次に、2年生と一緒に新人戦に臨んだ。大学では、レースの距離が2000mと長い。持久力や瞬発力、駆け引きやチームの連携などがレースを左右する。エイトは、インカレの中でも花形の競技。日本大や早稲田大といった名門が照準を合わせて勝ちにくる。部員数の少ない熊本大は、「フォア」や「ダブルスカル」などの競技で上位入賞を目指す。

昨年の国民体育大会で熊本県を代表して優勝した女子の山領・山本ペアは2013年度の学長表彰も受けた。現在は、卒業する山領選手の出身高・東筑高校の後輩にあたる上小手選手が山本選手とペアを組む。

3月は、徐々にスピードを上げる時期。2人は高校時代からボート部に所属していた知り合いだった。ほしい声をかけてくれる上小手選手と明るい性格の山本選手は、インカレに向けて着々と力をつける。

部員から“駿さん”と呼ばれている徳永主将は、「自分の意見を通すには権限も必要です。言うべきことは言い、率先して行動しています」と主将になった理由を答えてくれた。

ボート部の名門・日本大での選手経験がある早川監督の下、春は1日2回の練習と筋力トレーニングなどを精力的にこなす。

すぐに新歓期を迎えるボート部。その魅力に引き込まれる新入生も少なくないだろう。自然を体感し、選手同士の息が合ってボートが進む感覚は、一度体験するとやめられないようだ。