熊本ボランティアコンシェルジュ 佐藤光くん

いくつかのボランティア活動を行ってきた法学部4年の佐藤光(さとう・あきら)くんは、人員が不足する地域団体と地元の学生をつなげる「熊本ボランティアコンシェルジュ」を立ち上げた。今回はその取り組みを紹介する。

佐藤光くんは、日本ユニセフ協会が主催する「アフリカのこどもの日」の実行委員を務めるなど、地域のNPOやボランティア団体で活動をしてきた。大学入学前は公務員を志望していた佐藤くんは、「地域おこし」や「旅行」に関心を持つようになり、就職活動を進めた結果、カルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)への就職が決まった。

自身の大学生活を振り返っても、熊本で盛んに行われているフェアトレード活動や市民の祭りとして定着している「みずあかり」など、地域に根ざした活動に参加してきた。その中で、「地域のさまざまな人たちと交流する機会に恵まれ、社会への視野が広まった」という佐藤くん。一方で、ボランティア団体の抱える“人員不足”の現状にも触れた。

同時に、学内では社会に触れるボランティア活動をしたいと思っているが、実際の活動ができていなかったり、思うような活動に出会えていない学生が多いことを感じてきた。その両者の課題を解決するための取り組みが「熊本ボランティアコンシェルジュ(以下、KVC)」だ。

コンシェルジュという言葉は、フランス語で集合住宅の管理人を意味する。日本では、ホテルの総合案内を行う職務などで使われることも多い。

主な活動は、ボランティアをしたい学生と地域の団体をマッチングすること。そのために、気軽に参加できる企画を実施し、ボランティア活動の魅力や醍醐味を伝える。また、昼休み時間などを使って、ボランティア初心者のための相談会「ボランチ」を実施。食事をしながら、相談にのるというシンプルなものだ。

メンバーになると、連携する団体の情報を学生に発信し、参加を募る。当日は、参加者と一緒に活動に参加する。活動する仲間どうしの交流のイベントなども実施し、活性化を図る。

今後は、活動に必要なスキルなどを学ぶ「ボランティアセミナー」の開催や地域に密着した情報をまとめたボランティア情報誌の作成などにも取り組む。

熊本という地域を活動舞台にしながら社会の課題と向き合い、その先の世界とつながる活動を見据える佐藤くんに今後も期待したい。