「慢性閉塞肺疾患」に光

%e6%85%a2%e6%80%a7%e9%96%89%e5%a1%9e%e6%80%a7%e8%82%ba%e7%96%be%e6%82%a3%e8%aa%ac%e6%98%8e%e5%9b%b3%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8患者数が増え続けている慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)の病態を忠実に再現するモデルマウスを熊本大大学院生命科学研究部遺伝子機能応用学分野の首藤剛准教授、甲斐広文教授らの研究グループが国内で初めて作成することに成功した。さらに、「N―アセチルシステイン(NAC)」とビタミンC(VC)がこのモデルマウスの症状に関係することや、「ONO-3403」に治療効果があることがわかったという。この成果は、昨年12月16日、英国の科学誌「サイエンティフィック・レポーツ」の電子版で公開された。(=図は同大ホームページより)

COPDは、日常生活の中で呼吸困難を起こす疾患で、国内の患者数は500万人を超えると言われているが、病気のメカニズムがわかっていないため根本的な治療法がなく、COPDの症状を再現するモデルマウスが存在しないことが課題となっていた。

首藤准教授らの研究グループは、国内で初めてCOPDモデルマウスを作成することに成功。このモデルマウスを用いて実験を進める中で、酸化ストレスを抑制する抗酸化薬NACと抗酸化ビタミンVCがモデルマウスの症状を進める役割を果たしていることを突き止めた。

さらに、セリンタンパク質分解酵素を抑制する「ONO-3403」に治療効果が大きく認められることもわかった。

これらの成果は、武蔵野大薬学部、東京都健康長寿医療センター研究所、山梨大医学部、ジョージア州立大との共同研究で得られたもの。