「アプリ」で文化財を体感!

%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e7%94%bb%e9%9d%a2%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8熊本大の文化財を体感できるスマートフォンアプリ「クマダイ遺跡巡り」(=写真)が話題を集めている。今年4月から授業でも使用されているこのアプリは現在、無料で一般にダウンロードでき、大学を散策しながら遊び感覚で同大で発見された縄文時代から近代までの遺跡について幅広く学ぶことができる。地域の歴史に気軽に触れられるツールとして期待が高まっている。

熊本大は、1994年に埋蔵文化財調査室を設置し、学内の工事などを進める際に、発掘調査を行ってきた。黒髪キャンパスでは縄文時代の人骨が発掘されたほか、地上と地下の文化財を整理し、発信の機会を設けてきた。その貴重な文化財を広く活用してもらおうと「ゆるキャラ」を考案し、関連グッズを製作するなど広報にも力を注ぐ。

今回のアプリは、学内の授業のみならず地域の市民にとっても、地元の歴史を学ぶきっかけにしようと埋蔵文化財調査センターのスタッフが中心となって開発を進めてきた。昨年の熊本地震で五高記念館や工学部資料館など国指定の文化財が被災し、公開のめどは立っていない。熊本の復興支援に全力を注ぐ同大のキャンパスにある歴史資料が、郷土への愛情を深めるきっかけとなるかもしれない。

【キーワード】埋蔵文化財調査センター
熊本大学内の発掘調査を担当する専任スタッフが、発掘された文化財を保管し、学内外に公開している。各キャンパスでは、遺跡に関わるさまざまな出土品が見つかっているため、情報発信にも力を入れている。報告会や説明会なども行い、多くの市民や関係者が利用する。