ゴキブリ ‟種子を散布”

%e3%82%ae%e3%83%b3%e3%83%aa%e3%83%a7%e3%82%af%e3%82%bd%e3%82%a6%e5%86%99%e7%9c%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8熊本大大学院先端科学研究部の杉浦直人准教授らの研究グループは7月27日、モリチャバネゴキブリが「ギンリョクソウ」(=写真、同大ホームページより)の種を散布する役割を果たしていることを明らかにした。ゴキブリによって種子が散布される植物はこれまで報告がなかった。また、飛翔する昆虫が種子を散布する事例報告も世界初という。

ギンリョクソウは5月から6月に1センチほどの果実をつけるが、種子が散布される過程はわかっていなかった。同研究グループは、熊本市内の2カ所にカメラを設置し、2年間、ギンリョクソウの観察を続けた。この結果、鳥やネズミは、ギンリョクソウの果実に興味を示さなかったが、「モリチャバネゴキブリ」は頻繁に果肉を食べていることを発見した。


また、ゴキブリのふんから0.3ミリほどの種子が見つかり、両者の相利共生関係を突き止めたという。この果実の「成熟期」とゴキブリの「羽化」する時期が一致する点や、種が昆虫の体内を通過できるほど微細な点など、“絶好のパートナー”といえる要素が見つかったという。