地震の理解深める『断層見学』

%e6%96%ad%e5%b1%a4%e8%a6%8b%e5%ad%a6%e5%86%99%e7%9c%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a81第18回「地震火山こどもサマースクール」が8月9日と10日の2日間、熊本県の益城町の情報交流センターを主会場として開催された。地震や火山現象に関する最前線の研究内容を専門家が地域の子どもたちに語り、自然への畏敬を伝える同企画は、日本地震学会と日本火山学会が1999年に始めたもの。2011年から日本地質学会も加わり、毎年開催されてきた。今年は33人の子どもたちに加え、大学教授や学校教諭などが地表地震断層の見学(=写真は福原地区)や実験を行った。

参加者は熊本地震で社殿や参道の階段など倒壊した「塩井神社」を訪問。この一帯は「沼田川断層」が走ることで知られ、本来は地中に存在する断層が地表に現れているため、容易に見ることができる。参加者らは、地震の被害の実情や断層を観察し、津森神社の宮司の話に耳を傾けていた。

また、参加者は、入浴剤やココア、小麦粉などを使って火砕流や断層のずれを理解するための実験を実施。さらに、建物の高さと地震の振動する周期と揺れ方を調べる実験も行い、地震に対する理解を深めた。

見学や実験を終えた参加者は、五班に分かれて学んだ内容をまとめて発表した。指導に当たった教員らが、子どもたちの吸収力の高さに驚く場面もあり、益城町の西村町長は、参加者を「益城の大地ジュニアマイスター」として認定し、認定証を授与した。

【キーワード】沼田川断層
昨年起きた熊本地震の本震の震源地。益城町内で地表に現れた断層二カ所は町の文化財に指定された。