『血管の分化』一部を解明

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今回の研究は、京都大iSP細胞研究所の山下十教授の開発したES細胞が内皮細胞に分化する細胞について、内皮細胞増殖因子(VEGF)刺激直後、分化前、分化途中、分化決定後のRNAとヒストンを収集し、東京大先端科学技術研究センターの次世代高速シーケンサーですべてのゲノムとエピゲノムの変化を解析した。

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「卒業展」と「同窓会展」

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卒業制作展は同科が毎年開催しているもので、3月4日には、論文発表会も行われた。学部の部では、岩田美月さんと川上雅子さんが発表。修士の部では、村井弘夢さんと西岡功喜産が論文の発表を行った。同窓会展との同時開催は初めてで、多くの卒業生も来場し、交流を深めていた。

”老化を防ぐ酵素” 発見

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研究を行ったのは、熊本大発生医学研究所で細胞医学分野の中尾教授と同大大学院医学教育部博士課程を修了した田中博研究員。2人は、網羅的な遺伝子解析を行うことによって、細胞の老化を制御する酵素とそのしくみを初めて解明した。この研究グループは、SETD8が減少すると細胞内の核小体とミトコンドリアに関わる遺伝子の働きが活発化し、タンパク質合成とエネルギー産生が増加することを突き止めた。一連の細胞老化に関するメカニズムを解明したことで、老化の制御法が開発されることが期待される。

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工学部「創立120周年」 記念事業を実施

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記念講演会の講師は、工学部長を務めた岩井善太名誉教授が「日本の工学教育・研究のパイオニア」と題して、中原淳蔵氏に関する講演を行う。 続きを読む

「水前寺まつり2017」開催

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初日、能楽堂では5つの出演者が会場を盛り上げた。湯前町の女子高校生の神楽グループは、授業の触れた球磨神楽に魅かれてグループを結成し、これまで練習してきた成果を発表した。また、球磨神楽保存会は国重要無形文化財に指定されている球磨神楽を披露。その他、ソプラノ歌手の福嶋由紀さんやジャズシンガーの斉藤真理子さんが美声を響かせた。

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美術科生2人「白日会展」入選

第93回白日会展が3月16日から東京の国立新美術館で開催され、熊本大教育学部美術科の岩間美咲希さんの彫刻作品「灯」と田中悠里恵さんの彫刻作品「スピカ」が一般佳作賞を受賞した。2人は昨年十月に開かれた日展でも初入選を果たしたばかり。2人の作品は、鹿児島市黎明館で開催される鹿児島市白日会展での展示も決まっている。

白日会展は、震災のあった大正12年(1923年)に創立された公募展で、白日会が主催。今回は、一般出品者の中から2作品が選出される一般佳作賞に選ばれた。内閣総理大臣賞は、鷺悦太郎氏の「タブリエ」に決定。文部科学大臣賞は牧内則孝さんの作品が選ばれた。

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「慢性閉塞肺疾患」に光

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COPDは、日常生活の中で呼吸困難を起こす疾患で、国内の患者数は500万人を超えると言われているが、病気のメカニズムがわかっていないため根本的な治療法がなく、COPDの症状を再現するモデルマウスが存在しないことが課題となっていた。
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