「慢性閉塞肺疾患」に光

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COPDは、日常生活の中で呼吸困難を起こす疾患で、国内の患者数は500万人を超えると言われているが、病気のメカニズムがわかっていないため根本的な治療法がなく、COPDの症状を再現するモデルマウスが存在しないことが課題となっていた。
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文科省『重点支援』へ評価

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15大学が戦略目標に掲げる「強み・特色型」は、東京医科歯科大が110%で最高に対し、鹿屋体育大が78.3%で最低となった。また、16大学が戦略目標に掲げる「世界卓越型」では、京都大が108.5%で最高、一橋大が87.6%で最低となった。

この運営費交付金の配分は、大学の機能強化の取り組みを支援するために昨年から行われているもの。前回は、六年間の中期目標期間における各大学の戦略の内容で配分が決定された。今回は、具体的な取り組みや進捗状況を評価したためより細かい差が大学ごとに出る結果となった。

今後も大学への運営費交付金が競争的に配分されるようになると、文部科学省のOBや現役職員がいる方が大学が競争的な資金を獲得する上で有利になる点などが指摘されている。

養護教諭試験で出題ミス

熊本大が昨年11月22日に実施した養護教諭特別別科入試試験で設問に誤りがあったことを12月8日、同大が明らかにした。出題ミスがあったのは一般教養科目の国語の問題で、熊本大は「出題ミスによる合否への影響はなかった」としている。(=写真は教育学部棟)

ミス発覚の発端となったのは、試験の2日後にあった問い合わせの電話。本文の中で登場人物Aが登場人物Bにみかんを勧められたのに対し、設問の中では、登場人物Aが登場人物Bにみかんを勧めたことによって生じた影響を説明させる内容が出題された。
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第9回「東光原文学賞」発表

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優秀賞は、法学部3年の木乃一孝さんの「アジサイの目」、文学部4年の野良犬さんが書いた「若狭と鉄砲」、教育学研究科一年の藤崎銀杏さんが書いた「臨時運行レトロトレイン」、文学部4年の三杉望海さんが書いた「縁者失格」の4作品が選ばれた。(※四人ともペンネーム)

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「関西連合同窓会」復興へ団結

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関西連合同窓会の本島昭男会長は、挨拶の中で、被害の大きかった熊本大の復興・復旧へ支援することを呼びかけた。また、同窓会連合会の二塚信会長は地震被害を受けて基金を立ち上げたことや学生支援の必要性、上海やインドネシアに同窓会組織が設立されたことなどを報告した。

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企画展「RENGA」‐遺跡から見えた近代‐

熊本地震で大きな被害があった熊本大の「埋蔵文化財調査センター」は昨年11月1日から今年4月28日まで、速報展示2016「RENGA―遺跡から見えた近代」を開催している。地震で崩落した五高記念館の煙突についても調査の結果、新しい発見があったという。また今回は、2015年度の発掘調査の成果を公開した。

現在は休館中の五高記念館の資料も併設展示している。今回は、熊本高等工業学校や五高記念館に関する赤煉瓦や陶磁器に焦点を当てた企画展示となっている。昨年12月6日には、発掘調査担当者による展示説明会も実施された。

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前田名誉教授に『引用栄誉賞』

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前田名誉教授と松村氏はともに「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」による受賞となった。同名誉教授は1979年、高分子制がん剤「スマンクス」を開発。さらに86年、高分子薬剤が選択的にがん局所に留まりやすい現象を『EPR効果』として松村氏と共同で提唱した。

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