急性心筋梗塞に「治療薬」

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LCZ696は、降圧薬「バルサルタン」と臓器保護作用を示す「サクビトリル」を組み合わせた新薬。欧米では慢性心不全の治療薬として使用され、心不全や心臓死による入院を少なくすることが臨床試験で証明されている。ただし、慢性心不全の原因となる急性心筋梗塞の急性期の治療に有効かどうかは明らかになっていなかった。

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ゴキブリ ‟種子を散布”

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ギンリョクソウは5月から6月に1センチほどの果実をつけるが、種子が散布される過程はわかっていなかった。同研究グループは、熊本市内の2カ所にカメラを設置し、2年間、ギンリョクソウの観察を続けた。この結果、鳥やネズミは、ギンリョクソウの果実に興味を示さなかったが、「モリチャバネゴキブリ」は頻繁に果肉を食べていることを発見した。

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『イノベーティブな大学』アジア37位

学術論文や特許出願などの指標によってロイターとクラリベイト・アナリティクスが作成した「アジアで最もイノベーティブな大学」トップ75が6月12日、発表された。熊本大(=写真は同大事務局)はアジア37位(国内12位)と順位を上げた。トップは韓国科学技術院(KAIST)、2位はソウル大、3位は東京大。国別で見ると、韓国が22大学、中国が20大学、日本が19大学がランクインした。

前回アジアで40位、国内で15位だった熊本大は、それぞれ順位を上げる結果となった。トップ75に選出された日本の19大学の中で、順位を上げたのは九州大と熊本大の2大学。熊本大は、産学連携や知財管理を専門とするコーディネーター6人を配置。企業から求められる研究や特許の出願に柔軟に対応できる環境を整えた結果、受託研究や特許出願数が大幅に増加し、企業との共同研究も増えたことが評価されたとみられる。

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「新しい理論式」導く

熊本大大学院先導機構の米本幸弘助教と京都大の功刀資彰教授の研究グループは5月25日、平らな固体物質の表面上に衝突した液滴の濡れ広がり面積を定量的に予測する理論式を導き出すことに成功した。(=図は同大ホームページより)

固体表面への液滴の衝突は、工業分野で数多く見られる現象であり、衝突後の液滴の最大濡れ広がり面積は、製品の品質や装置の効率を左右するパラメーターとされる。液滴の性質やぶつかる速度、固体の素材によって濡れ広がり面積は異なる。この「濡れ性」と呼ばれる液体の付着しやすさは、接触線での水平方向の力学的バランス式「ヤングの式」で計算することができる。しかし、衝突速度が遅い場合は、最大濡れ広がり面積の誤差が大きい反面、速度が遅い場合を予測する式では、速度が上がると誤差が生じる課題があった。
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悪性リンパ腫の原因遺伝子を特定

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同研究グループは、原発性滲出性リンパ腫で転写因子PU.1の働きが抑制されていて、その原因としてPU.1の働きを調整するDNAの領域がメチル化されていることを世界で初めて明らかにした。

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「アプリ」で文化財を体感!

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熊本大は、1994年に埋蔵文化財調査室を設置し、学内の工事などを進める際に、発掘調査を行ってきた。黒髪キャンパスでは縄文時代の人骨が発掘されたほか、地上と地下の文化財を整理し、発信の機会を設けてきた。その貴重な文化財を広く活用してもらおうと「ゆるキャラ」を考案し、関連グッズを製作するなど広報にも力を注ぐ。

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留学生ら「おてもやん」を練習

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熊本大を始め、県内の大学が加盟する大学コンソーシアム熊本は、留学生が地域への理科を深める取り組みとして、ほかにもさまざまな企画を実施している。7月は、下江津公園の涌水清掃を企画するなど、地域に根差した企画も多い。夏の風物詩として定着する熊本の代表的な祭り「火の国まつり」では、おてもやん総踊りに参加してきた。

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