平田機工と共同講座 設置

熊本大と平田機工(=写真)は6月30日、創薬分野の共同研究講座を同大大学院生命科学研究部に設置することを明らかにした。生産設備メーカーの平田機工は、これまで医療関連機器の開発に取り組んできた経緯がある。熊本大は薬学部に「自然共生型産業イノベーションセンター」の整備を進めている。同講座も、この研究拠点に入るという。熊本発の新薬開発や創薬ベンチャーを見据え、期待が高まっている。

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留学生の「国内定着」 促進へ

留学生の国内定着を図る「留学生就職促進プログラム」の審査結果を文部科学省が6月9日に発表した。27大学の応募の中から12大学を採択。九州では唯一、熊本大(=写真はグローバル教育カレッジ)が選出された。実施期間は2017年から5年間。日本での就職を希望する留学生に対して、大学が自治体や地元企業と連携し、インターンシップなどに取り組むという。

熊本大は、留学生就職推進コンソーシアムを結成し、熊本県やIT関連企業らで構成されている経済団体などと連携し、企業への就職支援体制を整備する。また、留学生が日本企業の産業構造を理解し、国内に定着しやすくするためにビジネス日本語教育やキャリヤ教育などを実施する。

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古代劇場に『移動式木造舞台』

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劇場の歴史は、古くは古代ギリシア時代にさかのぼる。中央を舞台として円形の舞台にすり鉢上の観客席で構成された素朴で開放的な形の劇場のもの。しかし、ローマ時代は、舞台が高くなり、閉鎖的な劇場に変化した。こうした劇場建物の発展には、ヘレニズム末期の舞台建物の変化が関係していると見られていた。

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『イノベーティブな大学』アジア37位

学術論文や特許出願などの指標によってロイターとクラリベイト・アナリティクスが作成した「アジアで最もイノベーティブな大学」トップ75が6月12日、発表された。熊本大(=写真は同大事務局)はアジア37位(国内12位)と順位を上げた。トップは韓国科学技術院(KAIST)、2位はソウル大、3位は東京大。国別で見ると、韓国が22大学、中国が20大学、日本が19大学がランクインした。

前回アジアで40位、国内で15位だった熊本大は、それぞれ順位を上げる結果となった。トップ75に選出された日本の19大学の中で、順位を上げたのは九州大と熊本大の2大学。熊本大は、産学連携や知財管理を専門とするコーディネーター6人を配置。企業から求められる研究や特許の出願に柔軟に対応できる環境を整えた結果、受託研究や特許出願数が大幅に増加し、企業との共同研究も増えたことが評価されたとみられる。

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「新しい理論式」導く

熊本大大学院先導機構の米本幸弘助教と京都大の功刀資彰教授の研究グループは5月25日、平らな固体物質の表面上に衝突した液滴の濡れ広がり面積を定量的に予測する理論式を導き出すことに成功した。(=図は同大ホームページより)

固体表面への液滴の衝突は、工業分野で数多く見られる現象であり、衝突後の液滴の最大濡れ広がり面積は、製品の品質や装置の効率を左右するパラメーターとされる。液滴の性質やぶつかる速度、固体の素材によって濡れ広がり面積は異なる。この「濡れ性」と呼ばれる液体の付着しやすさは、接触線での水平方向の力学的バランス式「ヤングの式」で計算することができる。しかし、衝突速度が遅い場合は、最大濡れ広がり面積の誤差が大きい反面、速度が遅い場合を予測する式では、速度が上がると誤差が生じる課題があった。
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悪性リンパ腫の原因遺伝子を特定

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同研究グループは、原発性滲出性リンパ腫で転写因子PU.1の働きが抑制されていて、その原因としてPU.1の働きを調整するDNAの領域がメチル化されていることを世界で初めて明らかにした。

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非行少年の再生を支援

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福岡県弁護士会の弁護士によると、元非行少年の雇用に協力的な事業所は、2011年から5年間で約6倍に増えたという。また、熊本県内では、約30社が加盟する「職親の会」が大きな役割を担っている。

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