古代劇場に『移動式木造舞台』

%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%8d%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8b%e5%8a%87%e5%a0%b4%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8熊本大大学院先導機構の吉武隆一純教授は、ヘレニズム期の劇場に移動式の木造舞台が存在した可能性が高いことを6月19日、明らかにした。ドイツ考古学研究所の国際学術雑誌に掲載された。日本人研究者の論文がこの専門誌に掲載されるのは1981年以来2人目。同大地中海建築研究室が50年以上、古代ギリシア・ローマ建築の調査研究を行ってきた成果と言える。

劇場の歴史は、古くは古代ギリシア時代にさかのぼる。中央を舞台として円形の舞台にすり鉢上の観客席で構成された素朴で開放的な形の劇場のもの。しかし、ローマ時代は、舞台が高くなり、閉鎖的な劇場に変化した。こうした劇場建物の発展には、ヘレニズム末期の舞台建物の変化が関係していると見られていた。

続きを読む

「避難所初動運営キット」配布

%e9%81%bf%e9%9b%a3%e6%89%80%e5%88%9d%e5%8b%95%e9%81%8b%e5%96%b6%e3%82%ad%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%bb%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8熊本大「くまもと水循環・減災教育研究センター」の竹内裕希子准教授は、災害時の避難所運営に欠かせない道具をまとめた「避難所初動運営キット」を作成し、熊本県内の市町村に配布を始めた。避難所の運営を担った自主防災団体に調査を行い、避難住民の名簿を作るための筆記用具や通路を確保するための案内標識など合計25点がそろっている。400セットを熊本県に贈呈し、各自治体などに配布する。

この運営キットは、運営役員がわかりやすい「腕章」や介護や医療の支援が必要かどうかを確認できる「避難者受付カード」なども含まれ、体育館くらいの大きさの施設を想定したものとなっている。とくに混乱が生じやすい「最初の3日間に必要なもの」に焦点を当て、メガホンや規制用ロープなども含まれている。

続きを読む

「合志マンガミュージアム」誕生へ

%e5%90%88%e5%bf%97%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%a2%e3%83%a0%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクトと合志市は「合志マンガミュージアム」を7月に開館することを明らかにした。6月にはスタッフの研修を兼ねた内覧会も実施(=写真)。同プロジェクトの代表を務める橋本博さんは、絶版となった漫画を集めた古書店「キララ文庫」のコレクションから約7万冊を寄贈し、同ミュージアムの館長に就任するという。長年に渡る活動が一つの結実を迎えようとしている。

合志市は、西合志郷土資料館の改修工事を行い、120年分のマンガを10年ごとに区切って展示する。展示できないマンガは収蔵庫に収め、広くマンガに触れる機会を提供するという。また、企業と連携し、グラフィックソフトの若手開発者育成にも取り組む。教育と地域おこしの相乗効果を図る同プロジェクトは、合志市との協力内容を明確にするために協定を結ぶという。

続きを読む

非行少年の再生を支援

%e9%9d%9e%e8%a1%8c%e5%b0%91%e5%b9%b4%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%aa%e3%81%8c%e3%82%8d%e3%81%86%e6%a8%aa%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8非行少年の再生支援に取り組む熊本大の岡田行雄教授らの執筆した書籍「非行少年のためにつながろう! 少年事件における連携を考える」(=写真)がこのほど現代人文社から出版された。少年院を出た後に就労先が乏しい現実などを指摘し、学校と企業と家庭裁判所などの専門機関が連携する必要性を訴える内容となっている。

福岡県弁護士会の弁護士によると、元非行少年の雇用に協力的な事業所は、2011年から5年間で約6倍に増えたという。また、熊本県内では、約30社が加盟する「職親の会」が大きな役割を担っている。

続きを読む

「被災文化財のいま」開催

%e8%a2%ab%e7%81%bd%e6%96%87%e5%8c%96%e8%b2%a1%e3%81%ae%e3%81%84%e3%81%be%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8被災した文化財の今を知ってもらおうと熊本市現代美術館は、5月4日から「熊本市被災文化財のいま」を開催している。震災直後から続く文化財保護の活動について現状や課題を浮き彫りにする。被災した文化財の地震前後の写真や被災資料などが並ぶ。熊本城の天守からの360度の眺めや熊本城敷地内の現状をVRで体験するコーナーなどもある。

地震で倒壊した「ジェーンズ邸」や大規模半壊の状態になった「四時軒」など、指定された文化財の現状が写真で飾られ、壊れた建物の部品なども並ぶ。国や県、市が指定した13の文化財に関する写真が展示。また、中央区新町の「町屋」の現状を伝える映像が流され、城下町らしい町並みを残すために奔走する人たちの取り組みが紹介されている。

続きを読む

復興へ向けて益城町と連携

熊本大は4月12日、益城町の震災からの復興に寄与する目的で益城町と包括的連携協定を結んだ。同大は、これまでも、被害の大きかった益城町に対して災害復旧支援活動や調査活動、被災者支援活動などに取り組んできた。昨年10月に開設した「ましきラボ」(=写真)を拠点に、勉強会や交流企画などを実施し、市民と行政を結びつける役割を果たしている。

今回の協定により、さらに緊密な連携を進め、都市計画や防災、生活再建といった長期的な課題の解決に取り組むという。益城町は、生活の再建をはじめ、復興に向けたまちづくりにまだ多くの時間がかかるとみており、熊本大の防災や都市計画などの専門知識を活用し、産業復興や被災記録などにも力を注ぐものと見られる。

熊薬×再春館=新商品!?

%e5%86%8d%e6%98%a5%e9%a4%a8%e8%a3%bd%e8%96%ac%e6%89%80%e5%86%99%e7%9c%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e7%94%a8熊本大薬学部と再春館製薬所(=写真)は共同で「再春館・自然×サイエンス共同研究講座」を設置することを3月27日、明らかにした。機能性を有する化粧品素材植物や高付加価値植物の栽培試験を実施し、学術的検証に取り組むという。

今回設置される共同講座は、今年1月に文部科学省に採択された「地域科学技術実証拠点整備事業」の一環として新設される自然共生型産業イノベーションセンターと連携する予定。同センターは、再春館製薬所のほか、平田機工、河合興産、えがおなど、県内の企業と共同で事業を進めている。

続きを読む