起業家精神で‟価値創造社会”へ

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高田教授は、自身の経歴を紹介しながら、講演のテーマとなる「アントレプレナー」の必要性を訴えた。その後、『持続的なイノベーション』と『破壊的なイノベーション』について、S字カーブの図を見せながら説明。既存技術や製品の改善は限界が来て、新しい技術や製品によって破壊的にイノベーションが進むことを「音楽流通」の事例で紹介した。蓄音機からテープ、CD、そしてインターネット配信と革命が起きるごとに産業構造が大きく変化してきた歴史に触れながら、日本人が苦手な破壊的イノベーションを機会として捉えるアントレプレナーシップの必要性を指摘した。

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地震の理解深める『断層見学』

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参加者は熊本地震で社殿や参道の階段など倒壊した「塩井神社」を訪問。この一帯は「沼田川断層」が走ることで知られ、本来は地中に存在する断層が地表に現れているため、容易に見ることができる。参加者らは、地震の被害の実情や断層を観察し、津森神社の宮司の話に耳を傾けていた。

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急性心筋梗塞に「治療薬」

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LCZ696は、降圧薬「バルサルタン」と臓器保護作用を示す「サクビトリル」を組み合わせた新薬。欧米では慢性心不全の治療薬として使用され、心不全や心臓死による入院を少なくすることが臨床試験で証明されている。ただし、慢性心不全の原因となる急性心筋梗塞の急性期の治療に有効かどうかは明らかになっていなかった。

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ゴキブリ ‟種子を散布”

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ギンリョクソウは5月から6月に1センチほどの果実をつけるが、種子が散布される過程はわかっていなかった。同研究グループは、熊本市内の2カ所にカメラを設置し、2年間、ギンリョクソウの観察を続けた。この結果、鳥やネズミは、ギンリョクソウの果実に興味を示さなかったが、「モリチャバネゴキブリ」は頻繁に果肉を食べていることを発見した。

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熊本大・法 九州大と連携へ

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今年から九州大法科大学院は六本松に移転(=写真)。六本松は、裁判所や検察庁などの法曹拠点として整備が進んでいる。一方で熊本大は、法科大学院の学生募集を停止したため、法曹志望の学生に対する学部教育の充実が一つの課題となっていた。

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熊本大「公共政策コンペ」開催

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昨年は、地震に関連する政策発表が目立った。SNSのアプリを使って近隣の住民や避難者の要望を入力し、供給計画を策定する政策や、被災者から感謝の気持ちを動画にして支援者に伝える「ありがとう動画プロジェクト」、仮設住宅の駐車場を整理するプロジェクトなどが表彰された。

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熊本大とJST『新技術説明会』開催

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熊本大でロボット・制御・計測分野の研究を進める中妻啓助教は、電圧材料をスプレー塗布し「圧電膜」を制作する技術を紹介した。長時間連続的にスプレーを噴霧する技術を確立することに成功したという。現在は4人の研究者で連携して先端計測技術開発を進めており、将来的には、装置の3D化に取り組み、自由曲面に膜を形成する技術を確立することで、皮膚センサーを実装したロボット事業への展開を目指すという。

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