熊本大薬学部と再春館製薬所(=写真)は共同で「再春館・自然×サイエンス共同研究講座」を設置することを3月27日、明らかにした。機能性を有する化粧品素材植物や高付加価値植物の栽培試験を実施し、学術的検証に取り組むという。
今回設置される共同講座は、今年1月に文部科学省に採択された「地域科学技術実証拠点整備事業」の一環として新設される自然共生型産業イノベーションセンターと連携する予定。同センターは、再春館製薬所のほか、平田機工、河合興産、えがおなど、県内の企業と共同で事業を進めている。
有用植物品種の収集を進めてきた渡邊高志教授の研究成果を活用し、機能性化粧品や自然食品などを開発するという。医薬の原料として用いる植物を体系化する「薬用植物学の研究」を発展させることで、国際性豊かな研究者の輩出にも期待が高まる。